株式投資のはじめ方

【株式投資のはじめ方5】個別銘柄投資とインデックス投資

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いざ株を買おうとする時、まずボクたちは、どれか特定の銘柄を買おうとするかもしれません。

「そうだな、日本を代表するグローバル企業、トヨタにしようかな?」

「いつも買い物に行っている、イオンなんかも良さそうだ。」

「これから益々、グローバル化が進むだろうから、空運をになっている、全日空なんかどうだろう?」

など、色々と考えを巡らせるでしょう。

個別銘柄を買うということ

たとえば、トヨタの株価の推移がこちら。

過去10年間のトレンドです。

株価トヨタ

出所:Yahoo Finance

10年前から比べると、今は当時の約1.5倍程度の株価をつけています。

しかし、2015年初頭に買っていたとしたら、どうでしょう?

その後約5年間、株価は購入時よりもずっと下回っていることになります。

さらに、自動車業界は非常にダイナミックで魅力的な業界ではありますが、この先は販売台数の減少が予想されており、どのような見通しになるかは定かではありません。

 

次に、イオンの株価が、こちら。

株価イオン

出所:Yahoo Finance

比較的、緩やかな右肩上がりを描いていますね。

10年前に買っていても、5年前に買っていても、現在の株価の方が高いです。

2018年の年末に買っていたら、今は苦しい局面でしょう。

そしてこちらについても、この先将来、どのようになるかは誰にも読めません。

これまでのトレンド通り、右肩上がりで成長を続けるかもしれないですし、インターネットを強みとするEコマースの会社に淘汰される可能性だって、無いとも言い切れないところです。

 

そして、全日空の株価がこちら。

株価ANA

出所:Yahoo Finance

現在、猛威を奮っているコロナウイルスの影響で、飛行機を飛ばすことができず、減便に次ぐ減便に悩まされています。

株価も10年前の価格を下回り、この株を持っていたら、含み損をしていたことになります。

ただ、だからといって、この株が悪いのかというとそういうわけではありません。2010年に買ったものを、2018年に売って手放していれば、売却益を得ることができていたのです。

 

このように、トヨタ、イオン、全日空と、3つの銘柄の過去10年間の株価推移を見てみましたが、何が言えるかというと、

「これだけ誰もが知っている有名な会社の株であっても、その価格がどのように動くは、正確に読むことができない。」

ということです。

いつ買えばいいのかも、それをいつ売ればいいのかも、正しい答えはありません。

買った後に株価が上がることもありますし、下がることもあります。

個別銘柄を選んで買うということは、非常に難しいことであるわけです。

 

インデックス投資とは

個別銘柄に投資するということは、一見シンプルではあるものの、中には上がるものもあれば、下がるものもあり、種々のリスクが存在することになります。

そこで、「個別銘柄選びではあまりにもリスクの振れ幅が大きすぎるから、株式市場に出ている銘柄をすべて買ってしまおう!」と考えることが、インデックス投資の考え方になります。

たとえば以前の記事で、アメリカの株式市場は上がり下がりしながらも、歴史的に長期間にわたって右肩上がりであることを確認しました。

そうです、その株式市場に出ている銘柄をすべて買えば、自分の財産も同じように右肩上がりになるというわけです。

昔は、企業の株をひとつ買うにも最低100万円くらいしていたような時代もありましたので、このような方法は、超大金持ちのみに許された方法でした。

しかし今では少額から株を買えるようになりましたし、インターネットなどのテクノロジーのおかげで、コンピュータが勝手に計算してくれる株式市場の株価指数と連動したインデックス商品が出回るようになりました。

そういったものが、投資信託やETFとして売られており、ボクたちのような零細個人投資家にも簡単に買うことができます。これをインデックス投資といいます。

そのイメージが、こちら。

銘柄 元手 (万円) 1年後 変動率
A 100 120 20%
B 100 270 170%
C 100 10 -90%
D 100 30 -70%
E 100 105 5%
合計 500 535 7%

個別投資でAという株を買っていたら、1年後には20%の値上がりを享受することができていました。

Bに投資をしていたら、170%と爆上がりです!

しかし、CやDに投資をしていたら、虎の子の財産が見るも無残な姿になり、「もう株式投資なんて、2度とやりたくない!」と放り出していたかもしれません。

上がるか下がるか、こればかりは自分でコントロールできないどころか読むことも難しいので、どうしようもないのです。

そこで、市場に出ている5銘柄すべてを買っていたら、どうなるか?

平均では、7%の成長をしていたことになります。

場合によっては、減少することもありえますが、個々の上がり下がりが平均化されてならされるわけですから、上がる時も下がる時も比較的緩やかで、長期で見れば右肩上がりになっていくことが期待できるわけです。

インデックス投資では、短期間でお金持ちになることは望めません。それを面白くないと考えるひともいるでしょう。

しかし、一番確実な投資方法であるとも言えます。

そして、このように複数の銘柄を購入することで、リスクを最小化させながら投資することを、「分散する」と呼び、非常に重要な考え方になっています。

 

次の記事はこちら。

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