株式投資のはじめ方

【株式投資のはじめ方8】長期積み立ての重要性と、複利の力

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「分散」の重要性については、以前の記事で記載しました。

この「分散」と同じくらいに重要な考え方が、「長期」と「積み立て」です。

ボクのような投資初心者は、これを守っていかないと火傷をします。(実際、ボクも火傷をしました。)

「長期・積み立て」の重要性

長期

いざ株を買おうとする時、ボクたちはついつい、「お、この銘柄が安そうだ!今のうちに買っておこう!」と考えがちです。

しかし、株価とは短期的には上がりもするし、下がりもします。

買った負けたの投機的な勝負をしようとも、なかなか勝てないところが株式市場です。

ただ、10年や20年という長いスパンで見ますと、アメリカの株式市場をはじめ、たいていのところではリターンが返ってきます。

ですから、株式投資をする際には、短期ではなく、長期で取り組むようにしましょう、ということです。

さらにいうと、長期で保有したいと思えるもの以外には投資をしない方が良いとまで言えますね。

積み立て

さて、買ったら長期で保有することは理解いただけると思いますが、その購入のタイミングには頭を悩ませるところ。

誰しも、安い時に買うべきということは当たり前にわかっているのですが、「今が安いかどうかは、誰にも分からない!」という現実があります。

そろそろ下がるかなと思って買ったら上がったり、まだまだ上がるだろうだなんて様子見していたら急に下がりはじめただなんてことは、毎日のように起こっています。

それでは、どのタイミングで買えば良いのか?

その答えが、「積み立て」にあります。

どういうことかというと、たとえば毎月1回ずつ、買っていくのです。しかもそれを長期に渡って続けます。

すると、月によって価格が上ろうが下がろうが、毎月毎月コツコツと買っていくので、長い年月が経過した後になって振り返ると、株価と連動した動きで財産形成ができているというわけです。

これを、ベストなタイミングを見計って買おうとしたところで、運任せになり、リスクばかりが増大してしまうのです。

このように、定期的に積み立て購入をすることで、株価の短期的な上下変動リスクを最小化する買い方のことを、「ドルコスト平均法」とも呼びます。

英語が語源で、「Dollar-Cost Averaging」といいます。読んで字の如く、「ドルーコストを平均する」という意味ですね。

言い方を変えると、定期的に購入することで、安い時には多く買い、高い時には少なく買い、購入にかかった総額コストを均していくという手法です。

複利の力

長期を前提として購入することの、もう一つのメリットがあります。

それが、「複利」です。

複利とは簡単にいうと、金利が何重にもかかってくることをいいます。

たとえば元手が100万円で、金利が年率3%であった場合。

1年後は103.0万円、2年後はそこに3%がかかるので106.1万円、3年後は109.3万円と、単純に単利3%、3万円分を重ねていくよりも早いスピードで資産形成が進みます。

これを続けていくことによって、10年20年と経った時には、大きな差がついてくるのです。

まるでねずみ算のようですね。

複利vs単利

「長期・積み立て」のシミュレーション例

「長期・積み立て」の威力は、言葉で語るより、ビジュアルで見た方が分かりやすいです。

これを見たら、納得いただけるはずです。

さて、まずは日経平均株価の推移を見てみましょう。

イジワルにテストしなければいけませんので、リーマンショックが起こる少し前の2008年1月からのデータを引っ張ってきました。

シミュレーション日経平均株価

毎月の終値をとると、このようなグラフになります。

2008年の後半からリーマンショックで大暴落が起きていたことが見てとれます。

2008年のピーク時の株価に戻るには、2013年下旬まで、約5年間もかかったのでした。

 

さてこの間、毎月5万円ほどの定期積み立てをコツコツと続けていたと仮定しましょう。

毎月5万円と決まった金額ですから、株価が下がっている時には口数を多く買えます。逆に株価が上がると、同じ5万円でも買える口数は少なくなります。

すると、累計購入数量はこのようになります。

シミュレーション累計購入数量

2013年までの株価が低い時には毎月数多く購入できていますが、株価が上がってくると購入数量の伸びがなだらかになってくることが見てとれます。

 

さらに、この累計購入数量に、毎月の株価を掛け合わせれば、それぞれの時点での保有資産の時価総額が分かります。

対して、かけているコストは毎月定額5万円です。2008年1月から2020年4月までは148ヶ月ですので、これを5万円とかけると、合計で740万円を使ったことになります。

それぞれを比較すると、次のグラフの通りとなります。

シミュレーション保有資産時価長期

見てください。長期積み立てのおかげで、かけたコスト(オレンジ線)を圧倒的に上回る財産(青線)を形成することができています。

 

これをさらにイジワルに、株価がリーマンショック前にようやく戻ったところである2013年10月までの期間に区切ってみましょう。

シミュレーション保有資産時価中期

それでもこの通り、コツコツと買い増していった数量がものをいい、最後に株価が戻ったタイミングで、購入コストを凌駕する財産を形成することができています。

 

このシミュレーションには複利の効果はかけていません。配当などから得られるそれを再投資していた仮定するならば、さらに大きく成長していたことになります。

 

まとめ

大事なことは、繰り返しですが、「長期」と「積み立て」で購入すること。

仮に購入直後から暴落してしまったなんてことがあっても(ボクのことです!汗)、しっかりと長期で積み立てを続けていけば、いつかはプラスに転じ、そこから大きく成長していくことが計算できます。

地道にコツコツと、続けていきましょう。

 

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